皆さんこんにちは!
株式会社畠平電気、更新担当の中西です。
 
さて今回は
~工事計画~
ということで、電気工事におけるスケジュール計画の考え方、実践方法、注意点を深く掘り下げます
 
電気工事は建築・設備工事の中でも工程全体に大きな影響を与える重要な分野です。特にスケジュール計画が甘いと、他業種の工事に支障をきたし、結果として工期の遅延やコスト増大に繋がりかねません。
スケジュール計画の基本ステップ
① 工事全体の把握
- 
建築・設備全体工程の理解
 
- 
設計図面・仕様書の読み込み
 
まずは建築・内装・空調・水道といった関連工事の工程と干渉箇所を理解し、全体像を把握します。
② 工事区分の細分化(WBS)
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電力系統工事
 
- 
弱電・通信工事
 
- 
自火報やインターホン等の設備工事
 
上記を工区やフロア単位で分割して計画します。
③ 必要日数と順序の整理
- 
どの工事がどこでどれくらい時間がかかるか
 
- 
他業種との「干渉回避」ができているかを確認
 
④ 工程表の作成
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ガントチャート(横線工程表)
 
- 
クリティカルパスの設定
 
遅れが出ると全体に響く工程(クリティカルパス)を明示して管理します。
実践的なスケジュール管理のポイント
1. 事前調整の徹底
着工前に元請・建築・空調など他工種との工程調整会議を実施。
2. 材料・人員の手配を工程と同期
機器納入日や作業員の確保が遅れると、工程遅延の原因になります。資材納期や応援のスケジュールも連動させましょう。
3. 天候・突発トラブルへのバッファ設計
特に屋外配線や仮設電源工事など、天候に左右される工程には「余裕日」を設けるのが鉄則です。
4. 現場巡回と日次進捗確認
週単位ではなく日単位での進捗確認を行い、ズレがあれば即修正します。
工事別スケジュール例(RC造5階建ての場合)
| 工区 | 
工程内容 | 
所要日数 | 
備考 | 
| 1F配管工事 | 
電線管布設、スリーブ | 
3日 | 
他業種と干渉多し | 
| 1F配線工事 | 
電線引込、接続 | 
4日 | 
内装前に完了要 | 
| 機器設置 | 
分電盤・照明器具等 | 
2日 | 
納期遅延リスクに注意 | 
| 試験調整 | 
絶縁・動作確認 | 
2日 | 
立会検査を想定 | 
 
 
よくあるトラブルとその対処法
- 
内装工事との工程かぶり
 →他業者と「作業エリア・時間帯分割」で回避
 
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材料納期遅延
 →バックアップ資材の準備、納期の再確認を徹底
 
- 
配線スペース不足
 →設計変更が必要なケースもあるため早期発見が重要
 
電気工事のスケジュール計画は、工期全体の成否を左右する極めて重要な要素です。綿密な工程管理と他業種との連携、予測と柔軟な調整力が、工事の円滑な進行を支える鍵となります。
 
 
 
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